「未来水景抄・蒼き循環に寄せる叙情詩大賞」受賞
講評
水は、流れ、満ち、消え、再び巡る。その終わりなきリズムは、生命の深奥に刻まれた抒情である。本作はその詩的真理を軽やかに描き出し、観る者を深い思索へ誘う。未来を生きる子どもたちの目に、この星の水はどのように映るのか。本作は、その問いを幻視のような形で提示する。魚や鳥が織りなす円環は、まるで未来への手紙のようである。
--もっとも、深い思索に沈んだ審査員のひとりは、ペンギンの腕の角度について10分以上考え込み、結論を得られなかった。
「第1回 水辺アート大賞 特別努力賞」受賞
講評
本作は、環境を語るうえで「観察者のまなざし」がいかに重要かを示している。ペンギンたちは舞台袖に立ちながら、すべてを見届ける証人のようである。
--ただし、その真剣なまなざしに反して、足がやや内股気味で可愛らしい。審査員の集中力が途切れたのは言うまでもない。