「少年は、耳鼻科がきらい。」
      
      小さくても
人知れず、
あの恐怖に向き合っている
怖くて涙が出る。
      気持ちを分かってあげるしか出来ないが、
彼に必要なものは、
慰めや癒しではなく、
勝てる自信、しかない。
      
      
      
      無邪気な年頃で、
時折戻ってくるあの感情。
どうしょうもない気持ちに、
こちらも見ているのが辛い。
      でも表に出ているだけ
良いのかな。
眠りながらもミルクを飲む
あの生きる強さも持っているのだから。
      
      
      
      
      
      
      乗り越えられる!
ファイト!
      2020-11|よしもりたけはる|「少年は、耳鼻科がきらい。」|表紙|挿絵|zine